【衝撃的対面】





蝶を追いかけ


あなたを追いかけ


さてさて  あたしはどこまで行くのでしょう?






どうも。

あたし、今日から三番隊に配属された新人の死神!

腕を買われてか、新人のあたしは席官になった。

これからどんな事があるのか、とても楽しみ――――…‥

今日は待ちに待ったお披露目の日。

あたしは走って三番隊舎へ向かった。



確か、三番隊の隊長は市丸ギンっていう人…


すごく強くて素敵な方(強調)と、聴いた。



あたしはそんな事を思いながら角を曲がった。

曲がった先にはすぐ、三番隊の文字。

心臓が高鳴る。



と、次の瞬間。




ドンガラガッシャーン!!!




「にゃぁ!!!???」




な、何!?



「ひゃぁ、参ったわぁ。イヅル、もうちょぉ加減しィ」

「加減も何もないでしょう、市丸隊長!」

いい加減にしてほしいのはこちらの台詞です!!と声が続いた。


な、な、何?一体何?


あたしは目を白黒させてへたり込む。

目の前に壁ブチ破って飛び出してきたのは、白髪…銀髪言ったほうが適切だろうか。

ともかく―…細身で長身の男。

その男は服についた埃を払いつつ、あたしの方を見た。


「君、何してん?そないなとこでへたり込んでたら危ないで?」


「あ、はい…でも大丈夫です、こんな事滅多に起こらないでしょうから」


あたしは呆然としつつも立ち上がりお尻を払う。


「埃付いてんで?」


言いつつ彼はあたしに近づいてくる。

埃を取ってくれるのだろうか?

そんな疑問を抱きつつもあたしはじっとする。

すると、ふっと顔に影がかかった。



目も、口も、開けっ放しになっていたと思う。


ただ、口は…塞がれていたけれども。



何をされたのか、それを認識するまでに時間がかかった…否、かからなかった方かも知れない。



「な、何してるですかー!?」



「いややわぁ、イヅル、見てへんかったん?」

しれっとあたしから離れ、彼は隊舎へと戻っていく。



「…な、何なんですか、あなたは――――ッ!!??」



あたしは思わず指差し叫ぶ。


今日は、入隊の挨拶の日だって言うのに、折角の、待ちに待った…


耳まで真っ赤に染まり、鼻腔の奥が熱くなる。


ただ、視覚だけは冷静な判断をしていた。


指を指した先にいる銀髪は、死覇装の上に羽織を羽織っている。

その背に背負われている……の文字。


一気に全身の血の気が退いた。


「分かってなかったん?僕は市丸ギン、三番隊長や。…で、君の上司。

 よろしゅうな、第五席ちゃん」


振り向いた瞬間から、さほど変わっていない笑顔。


「あ、君が?僕は三番隊副隊長を勤めさせてもらってます、吉良イヅr「ようこそ、三番隊へ」


副隊長、吉良、さんの言葉をさえぎって市丸隊長はあたしに手を差し出す。


…握手か?


それもすごく警戒してしまうのは人の常というものだ。

彼には前科がある。

そう、ついさっき。


「…よろしゅうな、ハイ、握手」


半ば無理やり手を引っつかまれると、握らされ握手させられた。


顔は相変わらずの笑顔。


「隊長!ひどいじゃないですか!それに手!そろそろ離してやったらどうです!」


「何やイヅル………死にたいんか………?」


市丸隊長がものすごく小声で吉良副隊長に囁いた。


あ、あたしには何も聴こえませんでした!!!!!(真っ青)


言われた瞬間に吉良副隊長がガタガタと震えだした。



だ、大丈夫ですか、副隊長――――ッッッ!!!



「僕、君の事気に入ったわ、歓迎するで?」

にっこりと言う。

悔しいがとても綺麗な笑顔だ。

「…よろしくお願いします…」

不本意ながらそう答えると、市丸隊長は満足げに笑んだ。

「その…不機嫌そうな顔止めへん?」

なおも市丸隊長はあたしに顔を近づける。


「んなァ!?」


あたしは思わずあとずさった。


「逃げへんでもえぇやろ?」

「近づかないでください!女の敵っ!」

「ほー、それは知らなんだなァ、ならどうしたら味方になれるんかご指南してもらおか?」

「ぎゃー!!変態、あっち行ってぇ!!」

「酷い言い草やなぁ、僕、これでも隊長で君の上司やで?」

「それが何の言い訳になるんですか?今時、立場を恐れてセクハラを訴えない女はいません!」

「…セクハラやのーて、愛情表現なんやけど」

「だからっ………は?



あたしは思わず聞き返してしまった。

間の抜けた声まで出して。



今、物凄い邪悪な言葉を聴いた気がするのですが。



「聞こえんかったん?ならもう一度言ったろか?」


困ったなァ、と市丸隊長は肩をすくめて見せる。


「い、いえ!結構です!!」


「そない遠慮せんでも…愛情表現や、言うたんやで?」


「…っ!初対面のくせに…って、それより部下をからかうのはよしてください、市丸隊長!


「ギン、でえぇで、ちゃん」


にこぉり、と有無を言わせないような笑みを浮かべる市丸隊長。

そんなこと、できる訳ない。


「お戯れはお止しください、市   丸   隊   長   !!


あたしはムキになって語気を強める。


「…そないなところも可愛ぇやん♪」




「目、ちゃんと開いてますか、市丸隊長!!!!」




その糸目だもの、見えてないのね、可愛いだなんて!


半分冗談の照れ隠しだ。


が、市丸隊長はそんなに甘くはなかった!!














「…ひゃぁ、目開けるん忘れてたわァ」














な、何だこのひと――――――!!!!













「改めまして、よろしゅうに、ちゃん」


目、変わってないし――――ッ!!??


あぁ、あたしはここでやっていけるのだろうか?

そんな不安があたしの中に渦巻いた。

それもお構い無しに市丸隊長はにこにこしてる。




「期待してんで、楽しくなりそーやな」


市丸隊長に目を付けられた。

どうやら楽には、いかないらしい…。



この人から、目を離せそうにもない。




「んー?何笑ぉてるん?」

「いーえ、何でもありません」




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思わずお銀さん夢から書いてしまった。(ア痛)
痛々しいのは前からです!!
リクすっ飛ばしてしまってごめんなさい!!
華音さま、キリリク有難う御座いました!!
こんなんで申し訳ありませ(土下座)
順番&土方夢すっ飛ばして御免なさい!