【BLEACH】














求め合うことで満たされる心があるなら。


月だけが見てる。














「ちょ…と!」



抵抗を少々と。




「やだ…ってば…ぁっ」



快感を大量に。



っ…!」














〜風邪っぴき意地っ張りロンリーナイト〜













すでに部屋は薄暗く、冬獅郎の顔を照らすのは月光のみで。

熱に浮かされた翡翠の瞳と、汗で額にくっついてる白銀の前髪と、寝て乱れた死覇装が色っぽい。


「…っん…」


言葉と共に降ってきた口付けに、は小さく声をあげた。

角度を変えて交わされるそれ。

知らずには彼の袖を掴む。

一瞬の隙、と言ったらいいだろうか。

それを見逃さず、するりと舌がの口内に侵入した。

互いを求めて絡み合うそれが、静かな部屋にかすかな水音を立てる。

息付く間も惜しい、しかし限界は来る。

唇が離れる、冬獅郎はそのままの首筋に沿って舌を這わす。


「ひゃァ!」

「逃げんな」


くすぐったそうに身を捩って、逃げようとするの腰を冬獅郎は逃さない。

首筋を這っていた舌は鎖骨の辺りで止まり、紅い華を咲かす。

はだけていた死覇装をするりと脱がせてしまうと、そのまま手はの胸を捕らえた。


「っぁん…」

「…綺麗だ」

「…っふ、ぁあっ、ば、かァ…!」


二人を照らすのは月光のみ。

月光と言っても今夜は満月で、外は充分に明るいはずだ。

なのに冬獅郎の顔は、からは逆行で見えない。


「やぁ…ぁっう、と、しろ…ズル…っい」

「…何が、ズルくねェだろっ」


いつもは冷たいぐらいの彼の手が熱い。

触れられる全てに熱が移って、全身が熱い。

耳、口、肩、胸、腰、そして太腿から、秘部まで。

初めてではない快感の波が容赦無くを襲う。


ッ、力抜け…!」

「だ…って、ぁッん!む、りぃ!」


何度重なっても、慣れないのは確か。

普段より熱を帯びた冬獅郎のモノがのナカに入ってくる。


「熱、…ぃよ…っあぁ!」

「熱、あんだからっ、当たり前だろ…!」


の嬌声と卑猥な水音、荒い息遣いが部屋に響く。


「はぁあ…ぁんッ、はっ…」


ゆっくりと動き出した冬獅郎に合わせ、は啼く。

回を重ねて知ったの弱い部分を冬獅郎は攻め立て、最奥を貫く。


「あぁッ!ぁっ、も、だ…めぇ!」

「…っ!」















はぁ、と大きく息を吐いては布団に顔を埋める。


「…平気か」


冬獅郎は行為の後、決まってを気遣う言葉をかける。


「…あなたこそ」

「俺は…ヤる前に少し寝たから」


お前は寝てねぇだろ、と肩に触れる。


「ヤ…る、とか言わないでよ」

「今更照れてんのかよ…しょうがねぇだろ、お前が…」

「…何よ」

「可愛い事言いやがるから…」

「ばッ…」


は枕を冬獅郎に投げつけた。


「…ごめんな」


冬獅郎はの髪を梳きつつ、囁く。


「ずっと起きてて…手、握ってたんだろ」

「あたしは多少寝なくても大丈夫な方なんで…」

「バカヤロウ、んな訳ねぇだろ…無理すんな」

「…あなたが言える台詞じゃないわ。あなた風邪は」

「…治った」

「嘘おっしゃい」

「…」


行為の後、先に寝るのは決まって冬獅郎。


それはしか知らない、一つの秘密。


「お前に嘘なんか付くかよ」

「…期待してます」


何事もし過ぎないのがのスタンス。

冬獅郎はそれを苦笑いして“了解”してくれる。


「でもやはりあなたに必要なのは睡眠と栄養です」


キッパリとは言い切る。


「おやすみなさい、冬獅郎」





















きっとまだまだお互いに全てを吐き出すことなんてできなくて

苦しんで心が泣き叫んでも

どうすることもできないあたしたちには

こうして熱を交わすことで満たしたり補ったりするんだろうな












− WITH YOU −


















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もう笑うしかない裏夢。
ぬるい、変だ。
もう二度と書かないけど、反省はします(しょっぼーん)
やっぱりギャグですよ、ガラクタ。は。
無理は禁物ですよね。
これでも大分すっ飛ばして書いちゃったんですが…。


こんぺいとう、恵さまへ。
交換の品…これキモ過ぎっすよね…!!
すみません…!!!