【あいうえお作文!!??】


「折角の休みなのにつまんねー!!」

「こんな土砂降りじゃぁ外に出たら濡れる程度じゃ済まないネ」

「泳げるんじゃねぇの」

「「ばか」」

「何だよー、新八っつぁんもちゃんも2人してつっこむことねーだろ」

平助が俺の隣でぶーぶー言ってる。

俺との息がピッタリなのは前から知ってるくせに。

やきもちだな、さては。


さーん」


いますかぁ?と声がして、障子が開けられる。

そう、ここは新撰組の屯所。

で、の部屋。

アユ姉と同室なんだけど、今アユ姉は出張中。


「なァんだ、先客かぁ」

「沖田さんもどうです?」

はそう笑いかけ、お茶を出した。

「わーい、ところでみなさんお揃いで何やってたんですかぁ?」

「別に何も」

「そーそーヒマだねって言ってたトコ」


まぁ俺たち全員、といられればつまらないなんてコト無いんだけどネ。


「じゃぁあいうえお作文でもやりません?」

そのがにぱっと笑って提案する。

「「「「あいうえお作文?」」」」

見事に4人がハモる。

「何ソレ?」

「あれー?知らないんですか?例えばですねー…副長のあいうえお作文」

う〜んっと唸って、は考える。

「ひ ひどい目つきだけど、じ 実は俳句家で、か 堅い信念、た たまさぶろう」




たまさぶろう!!??



ちょ、ちょっと

たまさぶろうって何!?


「あはは、土方サンらしいですね」


な、何が!?


「ね、ねぇたまさぶろうってな「俺たちもやってみようぜ!!」


佐之…。


佐之に押し退けられた。怒。


「じゃぁなぁ…新八で!」

「は!?自分のでやれば!!」

「何か恥ずかしいじゃねぇか!な!情け無用、が!頑固一徹、く!口調は穏やか、ら!らくだ



らくだ!!??


何、これは最後の一文字は動物か何かでしめるわけ!!??


「あはは、違いねぇ!

「何が!?」

「何だよ、新八っつぁん、文句あるの?」

「イヤ、文句っていうか…」



何、この俺だけおかしな事言ってる的空気は!!



「じゃぁ次は私が…えーっと、山崎さんで!
 や 約束絶対、ま 間違い禁止、ざ ざっくり一刀両断、き きゅうこん



きゅうこん!!??



きつねとかじゃないの!?


総司!?




「次は俺ね。えーっと…総司で!お おっとり笑顔、き 斬るときは鬼、た たまさぶろう」



かぶってる!!


何、定石なの!?

た→たまさぶろうって!!


「次は新八だよー」

「え…じゃぁ佐之で…は ハラの傷は勲章、ら 乱暴、だ……」



だ!?


「難しい?」


が俺の顔を覗きこんでくる。



かわいいなぁ…もう。



「ん〜…そうだなぁ…あたしだったら永倉さんには…」


しばらく考えて、は俺の耳元に顔を寄せ呟く。


「ダイスキ」


なッ!!



俺は耳元を押さえた。

顔だけじゃない、全身が熱い。

はにっこり笑っている。


ってばいつの間にそんな事覚えたの!←お前母親かよ。



でも、俺だけに聞こえる声音。



俺だけへの言葉。




「何だよ、新八っつぁん!教えろよ!!」

平助と佐之が俺の首をしめる。


死んでも教えないもんネ!!


あぁでも。


…総司の視線が痛いよ…。



『ダイスキ』



呟かれた声は、俺の心にしまっておく。

俺もいつか、に伝えるよ。


『ダイスキ』


、君だけへ。


「…俺道場行こー」

これ以上ここにいるのも何だし。


「新八、逃げんな!」



…永倉サン、道場行くんなら私と手合わせしましょうよ…



ゆらりと俺の方へ立ちあがる総司。



ヒィっ!!


いくら俺でもキレた総司の相手をするのは厭だヨ…




でも、のためなら本気になっちゃおうカナ。




「おいっ、新八、俺の『だ』終わってねぇぞ!!」

「…堕落


「どういう意味だー!!!」


後ろで佐之の叫び声がしたけど、ほっておこう。



だって俺は今、最高に良い気分だから。






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さん、喋ってねー!!!ガ━━(゜ロ゜;)━━ン。
すいません…↓。
ま、まァ良いじゃないの!←何が。
て言うかむしろ意味不でごめんなさいってw

感想御待ちしてます。

あー…ピスメ連載ドリ書きてぇ…。