【PEACE MAKER】   〜愛してる!〜



「へ・い・す・け♪」

「なぁに〜、♪」


読んでいた本から顔を上げ、首を傾げるとは微笑みながら…


俺のほっぺたを突っついてきた。



「うふふ〜」

「あはは〜」


視線が合って、俺たちは笑い合う。




「君たち気持ち悪いヨ!!!!!」



同じく、部屋で本を読んでいた新八っつぁんが耐えられずに叫んだ。



「何だよ、新八っつぁん。俺たちが仲良いからって妬くなよ〜」


「いや、それは違うし!?」


「ごめんね、ぱっつぁん!あたし平助しか見えないの!!」

「それも違うし!?」

「もしかして新八っつぁん、俺の事が…」

ちょっと間をとってみる。

「俺は良いよ!新八っつぁんみたいに可愛い子だったらいつでも大歓迎だから!」

「何言ってんの…」

半分目を細めて、こめかみがピクピクしてる。

その呟きをも押し退けて、が身を乗り出す。

「ひどいっ!平助、あたしという人がいながらっ!」

「誤解だよ、っ!が一番だよっ!!!」

「ぱっつぁんが可愛いのは分かってる…けど、平助の事、信じてたのに!」

「信じてて良いよ!俺には後にも先にも愛してるのはだけだから!!」



(…誰かこのバカップルを止めてくれ……!!!!)←新八心の叫び。



「俺もう行くヨ…ぁ、今日の巡察二番隊と八番隊だから」

呆れきって、新八っつぁんは部屋から出ていった。

「分かった〜」

俺は軽く手を上げて了解を合図した。



「ねぇ、平助?」

「なに?」

「さっきの台詞、本当?」

「さっき?」

俺はワザと首を傾げる。

「愛してるのは、ってヤツ」

「うん、当たり前。俺にはだけだよ」

「本当?」

「本当」

「あたしもだよ」

にっこりと穏やかに笑って言う



「もう!!、何でそんなに可愛いの!!罪だよ、罪!!」


そうを抱きしめる。


「あはは〜、ごめんねぇ」


君の一挙一動から目が離せない。


全てが愛しい。


その全てを見逃したくない、聞き逃したくない。



ずっと、感じていたい。




だから、その時までずっと傍にいて。


笑っていて。



「それじゃぁ見回り、行ってきます」



隊服に袖を通す。



ずっと傍にいて、笑っていて。


たとえ、立っている場が違ったとしても。



そう、俺が死ぬその時まで。




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初平助夢。
平助とヒロインはバカップルにしたくなるのは、
あたしだけでしょうか?
バカップルが似合うよ、平助クン。
最後は何だかシリアス?になってしまいました。
反省。←ぇ。

ぁ、一万打ヒット企画やろうかと考え中。
フリードリーム『ヤミナベ』とある企画を。
『ヤミナベ』は基本的全てのジャンルを混ぜます。
今から計画中。笑。
受験が何だ!!