【REBORN!】






どうして、だとか、何で、だとか…そういう言葉は嫌い。







「雲雀さんはさ〜、どうして風紀委員長なの?」



そんな僕の心の内さえ知らずに、君はただどうして?を繰り返す。



「どうして学ランなの?」



僕が黙っているのを良いことに、ただ同じ質問を繰り返す。


ここは応接室、黒いソファーの上僕は額に手を当てた。



「どうして「黙りなよ、



僕は煩いのと鬱陶しいのとで、イライラして、ただ黙らせようと彼女の口を塞いだ。



「…っは、ひば…どうして急に」



また君はどうしてと言うんだね。



「…君が悪いんだろ」



まるで拗ねた子供のようだと、自分で自分を蔑む。


他の誰も、堂々と僕を蔑んだりはしないから。



「どうして?」



「…そうやってどうして、どうして、と訊くから」



「…はい?」



「答えは全部、僕の好きな様にしているからだよ」



いちいち同じ答えを何度も言わせる気?と僕は軽く君を睨む。



「だって、気になるもん」


「だったらもっと気の利いた質問してよ」


「例えば?」


「ホラ、僕が何歳なんだとか何年何組なんだとか…」



自分で言っていてもイライラする。


何で僕がこんな事を言わなきゃならないの?



「…そんなの興味無いもん」



「は?」



衝撃的な発言に一瞬瞬きを忘れた。


“興味ない”


どういうつもりさ。


む、と僕は眉間を寄せる。


それに少しうろたえたのか、彼女は俯く。



「…そんな雲雀さんの事なんてどうだっていい。


 わたしが知りたいのは雲雀さんの中だもん」


「意味、分かんないよ、



受け取り様によっては、後戻りできなくなる言葉だ。



「…だから、わたしは雲雀さんのプロフィールより雲雀さんの気持ちが知りたいの」



さっきよりも長い時間、瞬きを忘れていたと思う。



「…何、それ」


僕は心の中で笑った。


「意味分かった?」



無垢な顔で覗き込んでくる君を、僕は躊躇い無く押し倒す。



「ひゃっ…雲雀さん!?」


「…君が悪いんだからね、可愛い事言うから」



にやりともにこりとも付かない独特な笑顔。


それに君は焦りだす。



「…や、何を言っているのかな!!」


「僕の気持ち、知りたいんでしょ?」



今から教えてあげるからさ。







痛いほどに。










体で。













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めっちゃ突発的に書いた。ので短い…(痛)


雲雀さんって彼女できたらどんなのなのかな〜。