白ける景色
「見て、冬獅郎」
「あ?」
は窓をそっと開けた。
ちらちらと白い結晶が、空を舞っている。
「寒ィよ、」
風邪引くぜ、と冬獅郎は笑ってを抱き締める。
雪のちらつく冷たい空気が隙間から吹き込んで、暖房で暖まった部屋を冷やす。
の体温が、冬獅郎に伝わって、彼は小さく微笑んだ。
「お前温けぇ」
「そうですか?」
くすくすと上品そうな笑みを零して、彼女は目を伏せた。
冬獅郎はがらりと窓を閉めて、覗き込むように口づける。
ぐ、と抱く力が強まる。
寒い日は、こうして肌を寄せ合って、温もりを分け合う。
口付けは徐々に深く、甘く、吐息混じりになってゆく。
外では舞っていた雪が、しんしんと積もり始めた。
「ん…っはぁ、」
静まり返る部屋の中、の甘い吐息が響いた。
冬獅郎の手がの白く細い腰を撫ぜる。
後ろから抱きすくめるように彼女の体に腕を回す。
鎖骨から肩、腕をなぞって、這うように脇腹から腰を撫ぜる。
それから豊かな胸へと、手を進めた。
「雪みてェに白いな、」
月並みの言葉を並べても、に対してなら恥ずかしくは無い。
指の先から髪の毛一本にいたるまで、彼女は美しい。
「あなただって、白いじゃないですか、」
笑って彼女はちらりと冬獅郎へ視線をやる。
そうだな、そう笑い返して彼は背中に口づける。
やわやわとその胸を揉み解す、柔らかなそれが思うとおりに形を変えた。
「お似合いだろ?」
「…そうね、」
くすくすと笑みが零れ、お互いの存在を確かめ合うように指を絡ませる。
「雪、積もるかしら」
「…積もるんじゃねーか?この調子だと」
冬獅郎はふと窓の外を見やる。
白けた世界が、広がっていた。
今夜は寒くなりそうだ。
「…お前が風邪引かねぇ内に、熱くしてやるよ」
「え…?わ、ぁ、…冬獅郎!」
指を解いて硬く主張しだした胸の先を弄る。
強く弱く揉んだり摘んだりしながら、その内片手はの内股を撫ぜ、核心へとたどり着く。
「…ん、」
小さくみじろく彼女の背中に口付けを落として、濡れそぼったソコへ指を這わせた。
ぬるりと溢れた愛液が、冬獅郎の指を濡らして、その指がまた、ソコを濡らしていく。
擦るようにソコを数度撫ぜると、そのままナカへと挿入した。
「ぁ…っん、…はぁ…」
「、」
後ろからまわした指は抵抗無くのナカへと吸い込まれる。
生暖かく包み込む肉壁を拡げるようにゆるゆると指を動かした。
冬獅郎の細く、まだ小さな手が、大きな快楽を与えていく。
ぐちゅぐちゅと卑猥な水音を立てて、冬獅郎の指がのナカを犯していく。
ナカに挿れた指と、もう片方の濡れた蕾を弄る刺激がの中を這い上がる。
「ぁっ、…はぁっ、ぁあ…冬獅郎…ぁんっ」
白い頬を紅に染めて、快楽に耐える姿に冬獅郎は欲情した。
控えめな喘ぎ声とともに、呼ばれる名前。
どくりと全身の血液が下半身に集まる感覚が冬獅郎を襲う。
自分の行為に感じて愛液を滴らせ、身を捩り、悩ましげな喘ぎ声を上げて、
「…そんな声で俺を呼ぶな、」
そう耳元で囁いて、吐息混じりに耳朶を甘噛む。
その微かな刺激にすら、の体は敏感に反応してビクンッと揺れた。
(可愛い奴、)
冬獅郎の頬が緩んで、口元が上がる。
自分の脳内の理性が麻痺して、欲望のままに彼女の体を嬲る。
指を激しく出し挿れて、蕾に振動を加えると、
は引き攣ったように小さく痙攣して、体を仰け反らせた。
「…、」
の膣内から指を引き抜いて愛液でどろどろのそれを、ぺろりと舐める。
「…と、冬獅郎!」
自然に行ったその仕草に非難めいた声がかかる。
見ると頬を真っ赤に染めたが、冬獅郎の方へと向きを変え、向かい合う姿勢になっていた。
「…何だよ」
「………きたないよ」
「お前だって、俺の呑むじゃねぇか」
さらりと言ってのける冬獅郎に、カァーっと頬を上気させた彼女が抱きついた。
「…ばか、」
顔を埋めて、呟くように咎められる。
照れた顔を隠すような、そんな仕草に愛しさを感じ、冬獅郎も彼女を抱き締める。
「お互い様だろ」
彼女の髪を梳くように撫ぜて、口づける。
肌を寄せ合って、密着する姿勢に、もぞりとが身じろいだ。
「どうした?」
「…だ、って、冬獅郎、」
(あァ、)
冬獅郎の熱を持ったモノが、彼女に当たっていたらしい。
にやりと冬獅郎が笑うと、が恥ずかしげに視線を逸らす。
「これからが本番だぜ、」
言っての上に跨ると、妖艶に笑んだ。
もう我慢できそうもない、
お前が可愛いのが悪いんだ。
(白い寒そうな窓の外、もう中の熱気で曇って外なんて見えねぇけどな!)
****
はい、ごめんなさい。
冬獅郎くんまだ133センチ28キロなのに…。(禁句)