鋼の錬金術師 【Please trust me】 5 〜無能無能も芸の内!?〜
「大佐〜、お茶淹れたけど…」
って。
「寝てんじゃねぇーーーー!!!!」
コーヒーカップとクッキー片手には叫んだ。
「わっ!?!!私は寝てなどいないぞ!!」
「明らかに手が止まっていましたが?」
「目は開けていただろう!!」
…。
この人、本当に大佐?
そして錬金術師?
瞼の上に目を書いたってバレバレなんだよ、この無能!!
「もっとマシなネタ考えやがれ!!この阿呆!!!」
「阿呆とは失礼な!!中尉はこれに何度も騙されたぞ!」
それはもう見捨てられてるんだよ、ロイ・マスタング大佐殿。
「ホレ、これでも飲んで目ぇ覚ませ」
持っていたコーヒーカップとクッキーを差し出す。
「どうして重要書類なんかを家に持ち帰るんですか」
「中尉に持たされたのだよ。いくら休みでも仕事が終わってないんだから持って帰ってやれ、と」
「さっすが中尉。有能だねぇ、大佐と違って」
「…一言余分だ、」
「ところで、仕事は進んだの?」
「はかどっているよ」
「寝てたのに?」
「黙りたまえ」
「ごめんなさい」
元はと言えば、自分が悪いのだ。
はしゅんと項垂れた。
「何も、そこまで落ち込まなくても良い」
「え?」
「こんな事になっても、私は笑えているだろう?
人はね、楽しくなくちゃ笑えないものなのだよ」
「大佐はよく笑っていると思うのですが」
特にエドや中尉の前で。
「それは仕事中だろう?私が言っているのは私生活でだよ」
にっこりと大佐は笑った。
何故か分からないけど、もつられて笑う。
「私はあまり人に媚びを売らないからね、その私が愛想を振り撒いているのだから、
君は謝らなくても良いのだよ」
「ありがとうございます。でも、どうしてあたしを置いてくれるんですか?」
「そんなものは私も知りたいよ。でも、初めて見た時から君を傍に置いておきたいと思った」
「あたしを口説いてるんですか?」
「いや…娘を可愛がるヒューズの気持ちもよく分かる…」
そう言って、大佐は再び書類に視線を落とす。
「さて、居候も1人増えた事だし、必死に働かなければならないな」
「必死、なんて言葉大佐には世界一似合わない言葉ですよ」
「厳しいな、君は」
「大佐に言われたくありません」
「大佐、なんて止めたまえ。君は軍部の人間でもなかろう。ただの居候だ」
「じゃぁ何て呼べば良いんです」
「ただ、ロイ、と」
「オーケイ、大佐」
ガクッと落としたロイを見て、はフフっと笑った。
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ったぁ!!
まとまってねぇー!!!!
良いのか、こんなんで?←訊くな。
こんなんですいません↓。
見捨てずにまた来てやって下さいw
復活しました〜wご迷惑おかけしました〜w