鋼の錬金術師 【Please trust me】 12 〜感動〜



「アルから聞いたんだけどさー」


ガタン、ゴトン。

揺れる汽車の中。



エドが前に座ってるよ!!!???



は今更ながらに感動していた。


「なぁ…聞いてる?」


おい、とを下から見上げるエド。




んなーーーーー!!!!



か…かわEーーー!!!!!!



出ました!!←拭け。



何ですか!


そんな無防備に見上げるとおねぇさん、その口塞いじゃうぞー☆←腐。



スッコーン!!


「いった…!!??」


頭に軽い衝撃。


…僕の話無視するなんていい度胸だね…」


アルフォンスさん、く、っ…。


さっきの衝撃は、アルのチョップがの脳天に直撃したものだった。



「ご、ごめんなさい…(涙」


「分かれば良いんだけど♪」

「で、何?」

「アルから聞いたんだけどさ、あんた俺たちの事噂で知ったって言ってたよな?」

「え、あぁうん」

「どんな噂だった?」

「は…?」



そんな事聞いてどうするんだ?



「有名よ?鋼の錬金術師、エドワード・エルリック。12歳で国家錬金術師になった天才」

「それだけじゃぁ、見た目俺とアルがどっちが鋼かわからねぇだろ?」

「…何が言いたいの?」

「…お前、俺たちの事個人的に調べてたんじゃねぇの?」

「どうしてあたしがそんな事するの…得るモノが無いじゃないの」

「言ってくれるねぇ…」

「噂はそれだけじゃないわよ?…鋼のは、鎧と一緒にいる小さい方だって、ね」


これは禁句、は分かっていて言った。




「どぅわぁれぇが豆つぶドちびかーーーー!!!!」




待ってましたー!!!(親指グっ!鼻血付き)




良いねぇ、その感じ!!悦。


こっちの世界に来たって感じ!!!



「兄さん!他の人に迷惑!!」

「お前は黙ってろ!!、てめぇ俺より年下のくせして何でそんなにでかいんだ!!!!」




は…?



「…兄さん?」

「エド…?」



「あっはははは!!」



おかすぃー!!



エドってばそんなに背の事気にしてたんだ?


「笑うな!!!」


顔を真っ赤にして怒るエド。




かわうぃー!!




「い、や、だってね…あはは!可笑しい!!」


「もういい…」


「冗談だって、エド、人の骨を作っている物質は勿論知ってるわね?」


「あぁ」


「だったら、それを摂取すりゃぁ良いじゃない。あとは、適度な運動と心意気!」


「心意気でどうやって背伸ばすんだよ」


「全ては、思い1つ」


「何?」

「人は思い1つで何でもできるんだから」



「…」



エドが静かになる。


「あたし変な事言ったかしら?」


「いや、その通りだと思うぜ…」



エドが目を伏せる。



「…エド?」


「兄さん?」


「ガー…」


「「え」」



寝てやがる!!



「昨日も徹夜で資料調べてたし…ね。寝かせてやってよ」


「はいはい」



「それで、噂はそれだけ?」

「どういう意味?」

「ううん…ちょっとね」


「それは、アルの鎧の中身が空だ、って事かな」



ばっとアルがの方を向く。



にやり、とは笑う。


知っていて、当たり前でしょ。


エドが機械鎧だって事も、アルが魂しか存在しない事も。


2人が人体練成、禁忌を犯してその身体になったって事も。


全部。



読んだんだから。

だけど、そうとは言えない。

大佐だって、知らない事だから。



「どうしてそれを…」

「噂、じゃないわよ。アルがエドと組手してる時の空洞音、そうでしょ?」


「…、君は一体…」



アルがを見据える。



「バレバレ」


「そうかなぁ…」


「ん〜」



「ぁあ!!兄さん、またお腹出して寝て!!」



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さぁーて、始まりましたねぇ。
やるしかないってw笑。
何とかなるなるw