【鋼の錬金術師】 15 〜思い出〜



「帰るって、指令部へか」


何残念な顔してんだ、大佐(変態いさ)。



「当たり前です、まだ大量に仕事が残っているでしょう。

 家には帰しませんよ。私は帰りますが


中尉、相変わらず素敵です♪


ソファに座るエドとアルと



「喋っていても良いですが、手は動かしてください」


そう言い残して、中尉は部屋から出ていった。


って、何で軍部なんかに?軍人じゃないんでしょ?」

「あぁ、うん」

「僕、の事もっと知りたいんだけどな」


ア…アルフォンスさん…最高★(ウィンク鼻血タラー)



もう全て教えちゃうし♪



「確かにあたしは軍人じゃないわよ」

「じゃぁなんでここに?」

「もしかしてお前も錬金術師とか?」


あはは、と笑ってエドが言う。



鋭いね、お兄さん!!!



と私が出会ったのは…良く晴れた日だったよ」



何話す気だ!あんた!!



「私が綺麗な川辺を参歩していた時」

「いや、普通の土手だったし…大佐はあの時中尉から逃げてましたよね」

「運命の出会いとも思える瞬間だったよ」

「あたしはこの世の終わりかと思った」

「目が合ったかと思うと、は私の名前を呼んだのだ!そうそれは愛しそうに!」

「難聴?」


大体、あの時あたしは必死だったっての。

ははぁと溜め息を付いた。




「そうなんですか…(にっこり)でも、大佐には聞いてないんですけど



アル…黒いよ…。



「…大佐は仕事をしてください…」

「そうさせてもらうよ…」


「そうだ!大佐だろ!?」

「何がだね、鋼の」

に変な事吹き込んだの!」

「あぁ、あの噂の話?」

「俺の事、チビだって」



「何だ、何か問題があるのか?真実ではないか」



「言って良い事と悪い事があるだろうが!!!!」



「良いじゃない!じゃなきゃエドじゃないわ!!」



豆なエドが可愛いのよ!!←腐。



「だぁれぇが豆つぶドちびだってぇ!!??」




「「エド(鋼の)」」




「兄さん、そんなに怒る事ないじゃない。本当の事なんだし…今に始まった事じゃないでしょ?」



「ア〜〜ル〜〜(怒」


なだめるのか追い討ちをかけるのかどちらかにして下さい。


できればアルの敵には回りたくないので。(切




「豆なエドが良いんですよね、大佐」

「そうだな」


「てめぇらそこに座れ!!(涙」



バン!!


ヒュン。


パリン!!!!




サーーーー。←全員の血の気が引く音。




弾は大佐の頭の上を掠めた。



「ちゅ、中尉!!立ってたら当たっていたぞ!?」


「心配は無用です、大佐。あなたは立って書類にサインするんですか?

 仕事をしていれば、当たる事はありません」



中尉…。



「まぁ当たったとしても…その無能な頭に風穴空けるくらいです、大した損害じゃありません」



「いや、確実に死ぬぞ!!??」


「仕事しろ」



どっちが上司なんだか。



「ところで、今回の件で貸しができたね、大佐」


にやりーんと、意地の悪そうな笑みを浮かべてエドが言った。



「……君に借りをつくるのは気色が悪い。良いだろう、何が望みだね?」



そうか、この下り。


は思い出した。


『綴命の錬金術師』、ショウ・タッカー。


あの痛い事件の幕開け。


…?どうしたの、顔色悪いよ」

「あ、うん、大丈夫」

「そうか?」



「うん」



しばらく家にこもっていよう。


関わらないように。


関わってしまったなら、必ず変えたくなる。



この先に待つ悪夢を、希望に。





―NEXT→

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あー、また微妙?
タッカー氏の所は書きません。
暗いから。←ぇ。