【鋼の錬金術師】 16 〜気分が優れない時は〜
「ー」
名前を呼ばれる声で目を覚ました。
果てし無くどうでも良い、そして過酷な夢を見ていた気がする。
髪を無造作に掻きあげると、ふぅと溜め息をついた。
「どうした?」
ドアの向こうで大佐の声がする。
「どーもしてないでーす」
「なら早く起きろ」
「…起きてるじゃないですか」
「早く起きろ」
「…ふぁい」
寝不足だわー。
なーんか、こう厭な夢だったわねー。
全く覚えてないんだけど。
「たーいさ、紅茶にする?コーヒーにする?」
「コーヒーを」
「はいさー」
ここんとこ、ずっとそうなのよねー。
妙な夢見だ。
悪いモノでも食べたかしら。
「…」
ピンポーン!!!
「おや、来客だな」
「はいはーい」
珍しいなぁ、大佐の家に来客なんて。
来るのはヒューズ中佐ぐらいだと思って…た…
ヒューズ中佐!!??(嬉々)
「どちら様〜」
「!!」
「っエド!?」
「、遊びにきたよ〜」
「アル〜」
「それにしてもでっけぇ家に住んでんのな」
中を覗きこみながらエドが言った。
「誰に住所を?」
「ホークアイ中尉だよ。僕たちが行くって言ったらすごく嬉しそうだったけど…」
なんだったんだろ?とアルが首を傾げる。
表情は無いケド、こうゆう仕草かわいー♪
かーわいー♪←何故2回も。
「ねーねー、中入って良い?」
「あ、どーぞどー…」
「、誰だった?」
「あ、大佐。エドたちですー♪」
「「あーーーーーッ!!!!」」
うるさっ。
「は、鋼の!!??何でここに…」
「大佐こそ!」
「何を言ってるんだ?ここは私の家だが」
「なッッッ」
あーそういえば言ってなかったっけねぇ。
「大佐…これはどういう事なんですか…?」
「ア、アルフォンスくん…これはだね…」
「アル、落ちついて…?」
「何言ってるの?、僕は至って冷静だよ?」
怖いですって…涙。
飲み物を用意して、はイスに座った。
「、何で大佐のトコに住んでんだよ?」
「それには深い訳があるのよ…行く場所がなくてねぇ」
「だからって何で大佐の?中尉の所でも良かったんじゃ…」
「この間も話しただろう?は呼んだのだよ、
私の名を、愛しそうに!!!」
「この脳内自動変訳機内臓男が!!」
「そこまで言わなくても…」
ショックを受ける大佐を放っておこう。
「今日はタッカー氏のところへ行かないの?」
「あー…行くよ」
「?」
「今日はに会いに来たんだよね、兄さん?」
「アル!!」
あらら?
嬉しい事言ってくれるじゃないか、セニョ〜ル♪←誰だ。
お付き合いなら週末と火曜日に…
「〜?」
「あ、何?」
「元気無いみたいだけど、大丈夫か?」
「…エドってば…何て優しい子なの!!」
は思いきりエドを抱きしめた。
「お、おい、!!」
苦しいだろ!!と笑うエド。
エドってば丁度良い身長してるから、抱きやすい〜。←コラ!
ん〜?
何だか周りの空気が冷えてきてません?
「…離れやがれ、このチビ…」
びくぅ!!
今言ったのは…誰ですかァ?
おねぇさん分からなかったな、誰か教えて?
「いつまでやってやがるんだよ…その前髪切り落とすぞ」
あ、あははは!
誰も答えなくて良いよー☆
確かめるのが怖いっ♪←遠い目。
「…止めたまえ…」
「はい…」
エドの全長が短くなる前にね☆
「ぷはぁ!!まじ苦しかったぜー、…」
あれ?何か寒くね?そうきょとんと言うエド。
君のボケはすでに国宝級だよ…!!!感涙。
「あはは、兄さん、あとで覚えとけよ☆」
ヒィっ!!
怖い!!
表情が見えないけど、怖い!!
は1歩兄弟から遠ざかる。
ロイ大佐はとばっちりを避けるために、既にこの部屋を出ていった…。
その後と兄弟は数時間寒い部屋で寒い会話を楽しみましたとさ…。
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意味不明でごめんなさい↓。