鋼の錬金術師 【Please trust me】 26 〜温かなもの〜
「本当に何も無いわね」
汽車から降りて、あたし達は一路、整備士の元へ。
「…お前の田舎はどうなんだよ?」
「あたしの田舎?悪いけど、あたしは司令部のある街ぐらい都会の生まれよ」
「何ー!?」
「そんなに驚く事かしら…」
別にどこ生まれでも良いじゃない?
「よう!ピナコばっちゃん、またたのむよ」
エドが言う。
目の前にはピナコさん。
ちっさー……
「こっちアームストロング少佐」
「ピナコ・ロックベルだよ」
うわー…本当…ちっさ。
「んで、こっちが・」
「ピナコだ、よろしく頼むよ」
「…です。その頭、本当に納豆みたいですね」
にっこり。(爽笑)
「かかか!(笑い声)面白い娘だねぇ!」
本心です。
「エドのこれか?」
そう言って、ピナコさんは小指を立てる。
「あ、分かります〜?」
挨拶しにきましたよー★
「なッ!!んなワケ無いだろーがっ!!も冗談言ってんじゃねぇ!!」
本心です!!
顔を赤くしながらエドは否定する。
そんな照れなくても良いのに♪
「酷いッ、あたしとは遊びだったのね!!」
「何言ってんだー!!!」
「エドも良い身分になったねぇ!!」
豪快に笑いこけるピナコさん。
「だから違ぇって!!!」
「、その辺にしといてあげなよ、兄さんが哀れだから…もしかして本心?」
「勿論さー★(ウィンクばちこーん☆」
「ふぅん…普通にショックだなぁ………兄さん、覚えとけよ…」
ヒィー!!
「しかししばらく見ないうちに…エドはちっさくなったねぇ」
ピナコさん、アルの黒発言をスルーしましたね!?
さすが年の功…慣れって奴ですか!?
「だれがちっさいって!?このミニマムばば!!」
「言ったね、ドちび!!」
「豆つぶばば!!」
「マイクロちび!!」
「ミジンコばば!!」
「止めなくても?」
「大丈夫ですよ、いつもの事ですから」
アルが少佐に言う。
「それに、もうすぐ来るでしょ」
あたしが付け足す。
「何が?」
アルがきょとんと言う。
その仕草にあたしが萌えるより速く。
ブォンブォンブォンブォンブォン…
何かが飛んでくる音。そして。
「こらー!!エド!!」
がぃん!!
「ごふ!!!」
あ、エドが死んだ。
明らかに三途の川目前。
「メンテナンスに来る時は、先に電話の一本でも入れるように言ってあるでしょーーーー!!!」
「エドが死んだ!!い、今すぐ人工呼吸を…」
言いながら、あたしはエドに駆け寄る。
チャ―――――ンス★←悪い笑み。
エドのく、唇をゲット…←危。
「だ、大丈夫!!大丈夫だからっ!」
エドが飛び起きる。
何だァ、ちぇっ。
エドは顔をポストのようにした。
いや、四角いって事じゃなくて赤いって事だからね?←分かってます。
「…てめーウィンリィ!!殺す気か!!」
エドが叫ぶ。
「あはは!おかえり!!」
「おう!」
…思いっきりあたしの事シカトしましたね?
あまりのあたしの愛に気が引けたか★
「それはちょっと違うと思うよ、」
「あれ、アル。どうしたの…空気がかなりブラックよ?」
「あはは…そんな事無いよ、ただ兄さんには後で地獄を見てもらう事になるけどね…」
恐ろしい事言わないで下さいよ、アルフォンスさん…。涙。
箱に入っている辺り、かなり怖いっす…。
全てはこの浅墓な変態の責任ですので
家に入っていくエドの後についてアルをかついで少佐がついていく。
「で、結局お前さんはエドのコレか?」
「エドには毎日萌えさせてもらってます☆」
「…そうかい、変な子だねぇ。、と言ったかね。お前さんは2人の事は…」
「知ってます…本人達に聞いたわけじゃぁありませんけど」
「…お前さんも錬金術師かね」
「…一応、国家資格も持ってます」
「ほぅ…で、二つ目の名は?」
「…影忍です、影忍の錬金術師」
「また暗い名だねぇ…」
「よく言われます」
苦笑を浮かべながら、あたしはピナコさんを見る。
「そうかい…ここで知り合ったのも何かの縁だ、お前さんのばぁさんになってやるよ、きな」
この年で、おばあさんができました。
「ピ、ピナコさん!?」
「あいつらと同じように呼んでくれて良いよ」
ばっちゃんと呼べと!?
「入りな、」
『』
名を呼び捨てにされただけなのに。
ばっちゃんと呼べと言われただけなのに。
こんなに心が温まるのは何でだろう?
温かい家族。
エドたちはまだ、失っちゃぁいなかったんだ。
―NEXT→
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
いやー!!!!
まとまってない…原作沿いって難しいネ!!!笑。
でも頑張ろうw
今月22日に新巻出るよネ!?
たたたたたた楽しみだー!!!!キタ━━(・∀・)━━!!
それでは、また。