鋼の錬金術師 【Please trust me】 7 〜おでかけ!!〜


「大佐、今日ちゃんかりてきます」



「な、何!?」



そう言い残して、中尉は執務室を出ていった…。

私と、大量の書類を残して…。




「明日?」


の目の前にはリザ・ホークアイ中尉。

「えぇ、ヒマかしら」

急に、彼女はロイ宅にやってきて、こう言ったのだ。


「そりゃぁやる事もありませんし…ヒマですけど」

「本当?だったら、買い物に行かない?」

「…何でまた…」

「それが…ちょっと言い難いんだけど」



「パーティー!?」



耳うちされたにも関わらず、は声を上げた。


「そうなの…」

「何でまた…」


本日2回目の科白。


どうやら中尉は社交パーティーに顔を出すように言われたらしい。

しかもそれは東方司令部代表として、らしい。

その上、参加者は軍部のお偉いさん、政府関係者、そして、貴族、

パーティーに軍服は厳禁

明日それに着ていく服をみつくろって欲しい、というのだ。

そして、断るにも断れない理由が1つ。

本当は大佐に来た命らしいが、仕事が終わらぬ為に欠席を余儀なくされた。

しかしそれでは面が立たない。

それで代わりに中尉が行く事になったらしい。



中尉のドレス姿が見れるのは、まぁ良い。←変態。


しかし、中尉にまで迷惑がかかるなんて…。




あんの無能…。




「大佐にはナイショよ?」

「それは良いですけど…」

何でこっちの勝手がよく分からない自分なのだろう。

は小首を傾げる。

「お願い」

ね?と中尉。






引き受けたーーーー!!(親指ぐっ!鼻付き)






中尉可愛すぎ!!(感涙)



もぅどうしよう、どうしよう!?←落ちついて。




「本当?助かるわ、それじゃぁ明日迎えに来るから!」

「え、えぇ…今日大佐は?」

「…フッ…帰って来れるワケ無いじゃない…」

明日一日はちゃんは私だけのもの…。中尉が密かに笑む。

それに気付く事無く、は「そうなんだ」と言った。



翌日。


「晴れて良かったわ」

「そうですね」

ちゃんも色々買うと良いわ」

「えぇ、買い物なんてはじめてで」

「初めて…?」

「え、いえ、こっちの話です!」


てか、中尉の私服かっこ良すぎですー!!(鼻血)


は何着か服を持っていたが、全て大佐が買ってきたもので、




とてもとても常人には着れる代物ではなかった…(涙)




今着ているのも学校の制服だ。

新しい服を買わねば、と思っていた所だ。

何軒か回って、は何着か購入した。(因みにお金は大佐からかっぱらった)



「中尉はどんなドレスを?」

「そうね…あまりフリフリしてないのが良いわ」



フリル満載なドレスを身にまとう中尉。



いや、全然イケるって!!!!←変態。



「そうですか?似合うと思いますけど」

「…気持ち悪いわ…」

「…そんな事無いですって」

「じゃぁちゃん、フリフリ着る?」

にっこりと中尉は笑って、ドレスをに勧めた。



どうしてそうなるー!!??(滝汗)



「い、いえ私には無理です…」

「絶対似合うと思うわ!!」

これとか!!と中尉はに力説する。


中尉!!


主旨違ってますってば!!


「ちゅ、中尉!中尉のを探さないと!!」

「そうだったわね…あぁ…もう私はスーツで良いわよ」



そんなー!!!!(涙)



「おや?ホークアイ中尉殿ではありませんか?」

「…あなたは…」



アームストロング少佐だーーーー!!!!


何故ここに!?

私服のアームストロング少佐が同じ店にいた。


「中尉殿も何か御求めで?」

「えぇ、でももう帰ろうかと思っていたところです」

「おや?こちらは??」

「どうも、です」

「おお、あなたが殿でありますか!!ヒューズ中佐から話は聞いておりますぞ!!」



あんのお喋りが…。殺意



この間、何用で来たのか分からないがヒューズ中佐がやってきて、

掃除したばかりの廊下を汚し、自分の家族の自慢をして帰っていった。




「大佐の奥さんだそうですな!!」



「違います」


中佐、どんな説明したんだ。



「少佐は何故ここに?」

「我輩もスーツを新調しようかと思いましてな…少し小さくなったので」


「素晴らしい筋肉ですね」


「分かりますかな!!(キラーン)」



…何故脱ぐ。



「何なら我輩が見たてましょうか?」


「結構です」



…中尉、そんなはっきり断らなくても…。



「遠慮は要りませんぞ!!」

て言うか、服着ろ。

目立ってしょうがない。

「いえ、本当に結構ですので…」

中尉が数歩あとづさる。


「そうですか…残念ですな。それでは、我輩はこれにて失礼します」

「さようなら、少佐」

殿、またの機会に」

そう言って、少佐は服を着ずに店を出ていった。←マジ着ろ!!


結局、中尉はが選んだシンプルなドレスでパーティに参加したらしい。


一方、はと言うと。


「何故、私が選んだ服を着ないのかね!!」


「あんなん着れるか、この無能!!」


相変わらず、大佐の選ぶ服は大佐の趣味であり、とても。



常人の着れる物ではなかった…。





―NEXT→

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ホークアイ中尉好きだーw
ある意味最恐?のキャラw笑。
今回は銃ぶっ放しませんでしたがw
そして何故か出てきました、アームストロング少佐!
あなた中央勤務だろう!!笑。
大佐の服の趣味が悪いかどうかは分かりませんが、
この話の中で彼が買ってきたのはフリフリのメイド服だった…
と言うもっぱらの噂。←誰が言ってたんだ。