【PEACE MAKER】   Slapstick  〜School〜








部活も終わり、部日誌を土方の所まで届けたは道場に戻ってきた。


…あれ?まだ誰かいる。


がらっ。


道場の重たいドアを開けるとモップがけをする平助の姿があった。


「平助、まだやってたの?」

「あぁ、うん」

「相変わらず真面目なことで。適当にやっときゃいいのに」

「…でもこういうことはちゃんとやっときたいから」


そう言って、真面目に掃除をする平助を眺めながら、はほうきを出す。


「え?」

「早くやっちゃいな、手伝ってあげるから」

「…」

「何よ」

!優しい!」

「はいはい」

言いながら掃除をてきぱきとしていく。



「ねー

「何」

「形稽古しようよ」

「…え?」

「木刀無いけど、竹刀あるから」


そう言って、平助は竹刀を投げてよこす。


「わっ、ちょっと待って!」

は持っていたほうきを放り出すが、投げられた竹刀が届かない。

竹刀はの頭上を飛び…


「オイ、お前等まだやってんのパァン!…か…」


「「………」」


入ってきた土方の頭に当たった。



「面アリ、一本」


「言ってる場合か!!大丈夫ですか、土方先生!」


土方に駆け寄る2人。


「やっべぇ…」



土方は完全に気絶していた。


「と、取り敢えず保健室に運ぼ!!」


と平助で何とか土方を保健室まで運ぶ。


「もー、何であんな無茶なコトするの!?」

「だって仕方ないじゃん!なら取れると思ったんだから!」

「そんなの知らないわよ!!」

言い合いをしながらも、あの大柄な土方を運べるとはさすが息はぴったりだ。


コンコンっ…



「はぁい♪」

保健室をノックすると中から声がかかったので、はドアを開ける。

「ま、まぁまぁ!!土方先生!!どうなさったんですか!?」







…乙女?








見た目は男だ。


なのに、このおネエ言葉は何だ。




「あなたたちっ!土方先生に何があったのっ!?」

「いや…それが…竹刀が…ねぇ?」

平助がちらっとを見る。






ねぇって言われても!





で、保健医のおネエ言葉が気になって仕方が無い。








カルチャーショック。








「頭にあたりまして…」

平助が仕方なく続ける。

「あ、頭に!?それは大変じゃない!!すぐにマウス トウ マウスしなきゃ!!!」







「「いや、先生!!人工呼吸(マウス トウ マウス)は良いですから!!」」






それこそ土方の生命に関わる問題である。





土方をベッドに寝かせ、覆いかぶさる保健医を必死でなだめ、と平助はどっと疲れた。



「…アラ、あなたたち見ない顔ね。新入生?」

「はい」

「アタシは伊東よ、伊東先生♪って呼んでね☆」



「「…」」



敢えておネエ言葉には触れないでおこう…。



このキャラ爆発な保健医、どうしたらいいだろうか。



などと考えているうちに、と平助は椅子に座らされ、お茶まで出された。



「ねぇねぇ、アナタたち、土方先生のクラス?」

「…はい、あたしはそうですけど…」

「まぁ!!羨ましいわっ。好きなときにサボらせてあげるから、土方先生情報頂戴ね☆」

「…伊東先生は土方先生のことが…?」







訊くな、平助ぇ――――――――!!!!







は心の中で叫んだ。



「そうよっ♪土方先生はアタシの理想の人…手ェ出したらブッ殺すぞ…




…最後キャラ変わりましたやん!!!!




「だ、出しませんよ…」


さすがの平助もしどろもどろ気味。


「でも…土方先生ってそんな趣味だっけ…?」










平助ェ――――――――!!お前ってやつは!!












はハラハラしながらお茶を口に運ぶ。


緊張のせいか、喉が渇いて仕方が無い。





と、その時…………!!!!!!!!





「ん…」


「ひ、土方先生!」


「目を覚まされたのですか!?」


2人が立ち上がるより速くベッドに近づく伊東。




…マッハ!?




「ひ、ひぃ!!」


「ひぃって…今、土方先生ひぃって…!!」

「い、言うな…ッ!」


2人はこそこそ話すしかできない。



この人(伊東)は誰にも止められない。



「土方先生、ご気分はいかがですか?お茶、お飲みになられます?


 口移しで…(ぽっ


頬を染める伊東。





どこまで乙女なんだ、お前…!!





「て言うか、変た「平助ぇ―――――!!」


それ以上言うなぁ!!


は平助の口を手でふさいだ。



「か、帰ろう、平助…」

「え、で、でも土方先生は…」

「良いの!帰るよ!!」


2人はいそいそと帰る準備をする。


「「じゃ、さよなら…」」


保健室のドアを開け、そこから全速力で逃げた。


後ろから土方の叫び声が聞こえたが、2人は知らないふりをした…。









「お、お前等、俺を見捨てるなぁ―――――――!!!!!!」


















保健室は秘密の花園♪♪♪(←黙れ)








強制終了。






NEXT STORY!!




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果てし無く怪しい伊東のかっしー!!

ご、ご…ごめんなさい!!!!

伊東かっしーをこんな怪しいオカマ(止め!!)にしてしまって…土下座。 笑って許してください…。

大河のかっしーからは全く想像できない、うちのかっしー。

申し訳ない…。